先輩社員

膨大な情報を集め独自のノウハウで解析する。
お客様の技術開発の羅針盤となることが、私の使命。

特許技術者

IPコンサルティング事業部
 情報解析室 室長

高橋 君仁

2008年入社

膨大な情報を集め、独自のノウハウで解析する。 お客様の技術開発の羅針盤となることが、私の使命!

SECTION 01 世界中の特許を「解析」する仕事

以前の職場は食品会社で、微生物に関する研究開発をしていました。一般的にイメージされる通り、研究開発の世界ではひとつの分野を深く掘り下げる力が求められます。

一方、私は元々アンテナを大きく広げて新しいことを探していくのが好きなタイプです。研究開発以外の分野にも関心を広げ、自分が本当にやりたいことを探す中で見つけたのが、知的財産に関わる仕事でした。

メーカーなどの企業には知的財産を専門的に扱う部署がありますが、そこで取り扱うことができるのは自社の製品やサービスに限られます。それに対してTTDCが取り扱うのは、世界中のさまざまな企業の特許に関する情報です。

私が所属する情報解析室という部署では、その醍醐味を特に強く感じることができます。 「世界中の特許を調べる」と言うと難しいことのように感じるかもしれませんが、実は専用のデータベースなどを使えば比較的簡単に情報を得ることができます。

重要なのはそこから先です。調べた特許の中身を「解析」する際に、当社の専門的なノウハウが必要になります。

SECTION 02 TTDCにしかできないコンサルティングを

たとえば、クライアントの依頼を受けて燃料電池について調査するとします。世界中のメーカーが燃料電池に関連した特許をすでに何千、何万と取得しているので、まずはその膨大な情報をすべて確認しなくてはなりません。

そこから見えてくるのが、各メーカーの技術的な傾向です。燃料電池というカテゴリーの中でも、強みとする領域はメーカーによって異なるので、特許の「中身」を調べて判断します。

他社の技術と比べて特に弱い部分はないか。今後の戦略において新たに押さえるべき技術は何なのか。あらゆる情報を俯瞰的にとらえ、解析を行います。さらには世界各国の環境規制など、法的な情報も併せて検討することが必要です。

そのように複合的な解析を行うことによって初めて、クライアントに対して意味のある提案をすることができます。

知的財産の調査や解析という業務は、メーカーの知的財産部ではなかなかカバーしきれない部分です。それだけに、私たちの役割は大きなものになります。お客様の開発戦略に役立つような、価値のあるコンサルティングを行うこと。そこに、私たちの存在意義があります。

SECTION 03 情報サービス会社としての可能性

ここまでは、私たち情報解析室の仕事内容をご紹介してきましたが、もう少し先の展望にも触れておきましょう。

今後の私たちの仕事に影響を及ぼすと考えられるのが、情報技術のさらなる進化です。

AIなどの活用によって大量の情報を効率的に分析できるようになると、特許に関する情報だけではなく世界各国の法律や政治情勢、大学の研究論文など、さらに多様な情報を読み込めるようになります。

技術的な知見をもとにお客様の知的財産戦略をサポートできることが、私たちの強みです。

そのノウハウを活かしながらより多様な情報を組み合わせていけば、情報サービス会社としての可能性はさらに大きく広がります。知的財産という枠を超え、より広い意味でお客様の課題解決に貢献できるのです。

これからの自動車業界がどんな方向に進んでいくべきか。また、自動車産業以外のビジネスにどんな可能性があるのか。広く考えを巡らせることに、私は面白さを感じています。

決まった正解も教科書もない世界で、新しいものを生み出していく喜びを、これから入社される方にもぜひ感じていただきたいと思います。