先輩社員

パテントエンジニアは特許を「発掘」する仕事。
開発者の方に向き合い、技術を掘り起こす。

特許技術者

IPコンサルティング事業部 
第1特許戦略室

小瀬 覚

2016年入社

パテントエンジニアは特許を「発掘」する仕事。 開発者の方に向き合い、技術を掘り起こす。

SECTION 01 電子部品メーカーからの転職

長く親しんできたものづくりの世界に懐かしさを感じることは、今も時々あります。

以前の勤め先は電子部品メーカーで、エンジニアとして10年間、基板の開発に携わってきました。開発の仕事は、自分なりの思い入れを持って取り組んできた仕事です。その仕事を辞めようかと考えた時は、ずいぶん悩みました。

転職を考えるきっかけは、「特許」に対する興味が芽生えてきたことです。「特許の持つ力はこんなにすごいのか」と痛感させられる出来事が、私のいた会社で起こりました。

ある部署で新製品を開発した際、せっかく良いものを作ったにも関わらず、他社の特許に抵触してしまい販売することができませんでした。どんなに優れた製品を開発したとしても、他の企業が先に権利化してしまったらその技術を活かせなくなってしまう。その事実の重みを肌で感じた出来事です。

特許に関わる仕事の中でTTDCを選んだ理由は、自動車業界で働くことに大きな可能性を感じたからです。面接の場で自分の経歴を話したところ、今まで培ってきた開発者としての経験や半導体の知識がきっと役立つと言っていただきました。

SECTION 02 半導体に関する知識が大きな強みに

私たちパテントエンジニアの仕事は、クライアントの開発者から発明のアイデアを引き出し、それを戦略的に特許出願していくことです。多様なアイデアの中から価値あるものを掘り起こす、「特許を発掘する仕事」と言えるかもしれません。

開発者の方があるアイデアを考えついたとします。そのアイデアが画期的なものだったとしても、そのままの状態ではまだ、権利にすることはできません。そこで必要になるのが、パテントエンジニアとしての「情報を引き出す力」です。

制御技術が重要なポイントになるのであれば、具体的にどんな制御を行うのか。それをどう分かりやすく表現するのか。開発者の方への質問を繰り返し、二人三脚で戦略を固めていきます。

私が主に担当しているのは、半導体に関する技術やコネクティッド関連の技術です。前職で培った知識を活かしてこれらの分野特有の用語や開発者の考えを理解できることが、私の強みだと考えています。

特定の分野に限らず幅広い技術に触れ、開発者の方たちを支えていくことが私の喜びです。自分のやりたい仕事に全力を注ぐ毎日は、とても充実感があります。

SECTION 03 仲間意識を持って働ける環境が魅力

世の中のIoT化が加速する中、自動車もインターネットでつながる時代を迎えています。モノをインターネットでつなぐのは、これまで通信業界が得意としてきた領域です。

その新しい領域に、自動車業界の企業がどのように勝負を挑んでいくのか。特許戦略をサポートする私たちの役割も、ますます大きなものになっています。

特に今求められているのは、多様な技術に関する特許をスピーディーに権利化することです。そのためには、パテントエンジニアである私たちの対応力が重要になります。

自分のスキルを高めるとともに、社内の業務効率改善にも貢献し、仕事量の拡大に対応していきたいと思います。

誰かが多くの仕事を抱えている時や課題解決が必要な時に、部署の垣根を越えてサポートし合える風土があることもTTDCの魅力です。

特許技術者は孤独に黙々と仕事をするイメージがあるかもしれませんが実はそうではなく、お互いに支え合いながら仲間意識を持って仕事をすることができます。

こうした職場内のサポートはルール化されたものではなく、当社の社員一人ひとりの自覚によって保たれているものです。TTDCの一員として誇りにするべき企業風土だと思っています。

SCHEDULE

8:00
定時は8時30分始業ですが、少し早く出社して一日の準備を行います。
10:00
お客様を訪問し、開発者の方とアイデア相談を行います。「特許の発掘」につながる業務です。
12:00
約2時間のアイデア相談が終わったら会社に戻って昼食を取ります。
13:00
お客様からお聞きしたアイデアを受け、特許性の判断を行います。
15:00
特許庁からの拒絶査定に対応し、応答案を作ります。1件につき2時間ほどかかります。
18:30
退社。子どもがまだ小さいので、家に帰った後、一緒に遊ぶのが楽しみです。